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フェーズドアレイ

探触子を小さな振動子に分割するのはなぜか?

寸法の大きな探触子では、ビームの指向角が小さいために可視範囲が限定されてしまいます。

小さな振動子ではビームの指向角が大きくなり、このためダイナミックフォーカス(可変深さ探傷)とビーム走査というフェーズドアレイ独特の走査が可能になります。

小さな振動子のもう一つの特性はエネルギーの伝達効率です。小さな振動子は振動するのに使うエネルギーが小さく、また自身の質量も小さいので振動するためのエネルギーが小さくなり、レシーバーとしても効率が良くなります。ビームの指向角も周波数が高いときよりも低いときの方が広がりがよくなります。

一般に産業用途向けでは1mm-2.5MHz、0.5mm-5MHzがよく利用されます。