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ボリュームフォーカシング技術

ボリュームフォーカス技術は当社で開発したフェーズドアレイ超音波探傷の技術です(特許3704065) 。 従来のフェーズドアレイスキャン方法は次の通りでした。

  • リニアあるいはセクタースキャンでは送信ビームは一方向に向けられ、フォーカスポイントは軸中心にある
  • DDFあるいはゾーンフォーカスでは一度に1つのポイントに焦点を結び、それからビームにそって続いて移動する

一方ボリュームフォーカスは、横断面全体(たとえば試験体の体積)を1度にスキャンするという、新たな方法です。すべてのエレメントを同時に励振させることで分散しない1つの平面波を作ります。

並列にならんだそれぞれのエレメントは底面や介在物、きずなどからの反射したパルスエネルギーを受信します。そしてパラレルデジタルハード処理によってリアルタイムにBスキャンやCスキャンを作成します。

概念的にはボリュームフォーカスはDDFと似ていますが、ボリュームフォーカスは深さ軸に沿ってだけでなく、すべての横断面あるいは体積を網羅できます。

ボリュームフォーカシング